投稿者: 東京教務所

  • 巻頭コラム① 『〈未生怨〉(みしょうおん)の誕生』

    巻頭コラム①
    『〈未生怨〉(みしょうおん)の誕生』

    『〈未生怨〉(みしょうおん)の誕生』

    「未生怨」は、『涅槃経(ねはんぎょう)』に出てくる言葉ですが、私はそれを、すべての人間に当てはめて、「生まれながらに怨みを抱えている存在」と言い換えています。ですから「未生怨」でない人間は、この世にいません。

    恐ろしいのは、人間社会は人間に対して、「素直で、善良になれる」という幻想を与え続けてきたことです。本質は誰しも「未生怨」なのに、その「未生怨」の存在に対して、「お前は、本当は善良で素直な人間に成れるのだ」と抑圧が加えられ続けてきました。

    煎じ詰めていけば、その抑圧があらゆる犯罪の根本原因だと思われます。

    「未生怨」がどこから生まれてくるかと言えば、「自分の出世が『偶然』である」という堅い思いからです。偶然、事故のように誕生したのが自分であるという認識は、自分の存在に対して、そして世間に対しても無責任になるのは当然です。

    現代の科学で追い詰められる自己の誕生の原因は、父と母との性交以外にはないのです。性交とは、偶然の事故的な男女の接合であり、卵子と精子との合一も、またさらに、事故的な偶然以外にありません。

    この偶然なる事故的生に対して、「お前の生は、『必然』だったのだ」と叫ぶ悲愛が投げかけられなければ、「未生怨」は決して癒えることはありません。それは人間が投げかけられるものではありません。阿弥陀さん以外にはありません。

    いち早く、阿弥陀さんに出遇う以外に「未生怨」を自覚化することはできないのです。

    東京6組 因速寺 武田 定光 師 『東京教報』175号 巻頭言(2018年9月号)

  • 慶讃法要 団体参拝の様子(2)

    慶讃法要 団体参拝の様子(2)

    宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃法要が、2023年3月25日(土)より厳修されております。
    また、東京教区における団体参拝も始まっております。

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  • 初盆って何?真宗大谷派ではどんな準備をするの?

    初盆って何?真宗大谷派ではどんな準備をするの?

    大切な方がお亡くなりになり、様々な思いを抱きながら、節目の法要を勤めていきます。初七日法要、四十九日法要な重要な仏事がありますが、その中で新盆法要があります。日本特有の伝統であり、お亡くなりになってから初めてお迎えするお盆になりますが、お迎えするに際し、どのような準備をすればよいのかとお悩みになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、新盆とはどのようなものか、準備はどのようなことをすればよいのか、真宗大谷派にとって新盆とはどのような意味なのかをお話しします。

    初盆とは

    初盆とは、人がなくなった後、四十九日(お亡くなりになってから48日目)の忌明けが過ぎてから初めてお迎えするお盆のことを言います。お盆の期間は全国的には8月13日~16日(一部地域では7月13日~16日)とされています。もし四十九日がお盆までに明けない場合は、翌年のお盆が初盆となります。呼び方は地域によって様々で、初盆(はつぼん・ういぼん)、あるいは新盆(にいぼん・しんぼん・あらぼん)などと言われます。

    浄土真宗の初盆

    宗派によっては、初盆をお迎えするにあたって、精霊棚(盆棚)や精霊馬(キュウリやナスで作った馬と牛をかたどった人形)を設けたり、白提灯を用意して、迎え火・送り火を灯したりするなど、ご先祖様の霊が迷わず戻ってこられるようにと様々なお飾りをします。

    浄土真宗では、亡き方の霊が現世に来たり帰ったりという考え方ではなく、改めて亡き方のことを偲びながら、“いのち”の事実とその“いのち”にかけられた深い願いに耳を傾けることを大事にしてきました。そのため、亡き方を諸仏と呼び、今ここに生きている私へ大事なことを呼びかけてくださるはたらきとして捉え、お盆を勤めております。お寺やご家庭のお内仏(お仏壇)、お墓へのお参りを通して、いま生きているこの私の“いのち”や人生を振り返る時間として過ごすのが、浄土真宗のお盆の迎え方です。

    そのため浄土真宗では、初盆をお迎えするにあたっても、特別な準備は必要ありません。大切な方のはじめてのお盆をお迎えすることを通して、仏法聴聞の機縁としていきたいものです。

    初盆の御荘厳

    初盆にあたってのお内仏(お仏壇)の御荘厳は、普段のお盆の際と同様にお飾りします。
    正式な御荘厳は以下の通りです。

    ・お盆の前日までに、お内仏をお掃除し、仏具類のお磨きを行います。

    ・代々の法名軸をすべてお掛けします。

    ・お内仏の上卓や前卓に打敷(三角形の綺麗な敷物)をかけます。
     お盆にふさわしい夏用のものを選びたいものです。

    ・供筍にお華束(お餅)を一対おそなえします。

    ・花瓶にお花をおそなえします。

    ・ろうそくは朱蝋(赤色)のものを用います。

    ・仏壇前に「切籠灯籠」という盆灯籠を吊り下げます。
    ※浄土真宗では切籠灯籠を、先祖の霊を迎える意味で灯すということではありません。あくまで、お灯明は、阿弥陀仏の智慧のはたらきを表すものです。

  • 慶讃法要 団体参拝の様子

    慶讃法要 団体参拝の様子

    宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃法要が、2023年3月25日(土)より厳修されております。
    また、東京教区における団体参拝も26日より始まっております。

    団体参拝の様子はこちら

    今後も団体参拝の様子を投稿していきますので、お気に入りへのご登録よろしくお願いします!!

  • 慶讃法要インターネット配信について

    慶讃法要インターネット配信について

    宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃法要が、2023年3月25日(土)より勤まります。

    【法要期間】
    ●第1期法要:3月25日(土)~4月8日(土)
    ●第2期法要:4月15日(土)~4月29日(土)
    ●讃 仰 期 間:4月9日(日)~4月14日(金)

    つきましては、YouTube「東本願寺」チャンネルにて配信を行いますので、ぜひご覧ください。

    詳細はこちら

    【4月29日(土)解説付 特別番組放送のご案内】

    慶讃法要の最終日である4月29日(土)は、法要前に慶讃法要のこれまでをふり返りつつ、参堂列の配信は、真宗大谷派僧侶による解説付でライブ配信を行います。
    ぜひ皆さまとともに、最終日(結願)をお迎えしたいと思います。
    ライブ配信にてご参加ください。

    ◇日時
     2023年4月29日(土)10:30頃~配信予定
      ※配信開始時刻は前後する可能性があります。

  • 聖典学習会リモート講座―『正信偈』に学ぶ―の開催日の変更について

    6月9日(金)に開催を予定しておりました聖典学習会リモート講座につきまして、
    講師のご都合が急遽折合わなくなった為、6月30日(金)に変更させていただきます。

    ご予定をいただいておりました皆さまには、ご迷惑をお掛けし大変申し訳ございません。
    何卒、ご理解いただきますようお願いいたします。

    また、6月30日(金)の詳細は下記の通りです。

    6月30日(金)13時00分よりハイブリット形式(オンライン又は直接来場)にて開催いたします。
    聖典学習会は、東京教区内の真宗大谷派教師及び寺族の教学研鑽を目的として開催します。
    ※聴講は寺族・門徒問わずどなたでも可能です。

    【期日】
    2023年6月30日(金)13時00分~17時00分頃

    【講師】
    一楽 真 氏(大谷大学学長)

    【会場】
    オンライン(Zoom)/真宗会館(サテライト会場)
    ※会場での受講人数には限りがあります。 (先着 20 名)
    ※講師は真宗会館へは来館されません。
    ※サテライト会場では、 ライブ配信講義を会場にて受講いただけます。

    【研修冥加金】
    お一人1,000円

    【申込締切】
    2023年6月26日(月)まで

    【申込方法】
    こちらよりお申込みページへアクセスいただき、必要事項のご入力・研修冥加金のご納金をお願いします。

    【アーカイブ(録画の視聴)について】
    アーカイブについては、事前に参加申込みをいただき、当日やむを得ず欠席した方や再度聞き直したい方に向け、且つ講師の許可があったもののみ、期間限定(約1ヵ月)にて公開をさせていただきます。ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。


    【メールの受信設定について】
    過去に学習会へご参加いただいた方へ、開催案内メールをお送りさせていただいております。
    案内が届かない場合、または、案内が不要な場合につきましては、下記をご確認の上、お手数ですがseiten.gakushukai@gmail.comまでお問い合わせください。
    また、お申込み後、当日の詳細やZoomの入室URLが記載されたメールが、開催日2日前までに届いていない場合につきましても、お手数ですが、真宗会館(担当:寺本)までお問い合わせください。

    ■事務局(東京教務所)からのメールが受信できるよう以下のご設定をお願いします。
    ※ドメイン指定をされている場合は、seiten.gakushukai@gmail.com及びtokyo@higashihonganji.or.jpの@以降をご登録ください。
    ※受信メールの設定をされていない場合でも、ご利用の契約会社にて設定(迷惑メールフォルダに自動振り分け等)されている場合がありますのでご確認ください。

  • 真宗大谷派の香典袋の書き方は?

    真宗大谷派の香典袋の書き方は?

    葬儀や法事の際にお包みされる香典。以前はお線香や供花を持参される方もおりましたが、現在ではお金を香典袋(金封)に包んで、お渡しすることが多くなっています。香典袋は手軽に購入することもできれば、一味違ったお洒落なものも増えております。しかし、いざ香典袋を用意しても、表書きはどのように書けばいいのか、迷われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、真宗大谷派の香典袋の表書きについてご紹介します。

    そもそも香典ってなに?

    「香典(こうでん)」とは元来、仏前にお供えする御香のことを意味します。インドでは尊い人に会うときに、香をたき、香をささげるという習慣がありました。ですから仏教では仏に御挨拶するための作法として焼香があります。焼香してから合掌するのはそのためです。現代では、その香の代わりに金銭をお渡しするようになりましたが、これは葬家(喪家)の急な出費を互いに助け合う相互扶助の考えからもきております。

    香典の書き方は?

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    香典は不祝儀袋に包むものですが、宗派によって種類が異なり、香典袋の表書きについても、「御香典(ごこうでん)」、「御霊前(ごれいぜん)」、「御仏前(ごぶつぜん)」、キリスト教では「御花料(おはなりょう)」、神式では「玉串料(たまぐしりょう)」と、様々です。香典袋は和紙の無地のものか、のしのない白黒の水引のついたもの、あるいは黄白の水引のついたものも用いられます。参列される葬儀前に葬家の宗旨を調べてから、香典を包まれるほうが望ましいです。

    真宗大谷派では香典の表書きをどのように書くの?

    私たち真宗大谷派では、香典の表書きを「御香資(ごこうし)」、「御香儀(ごこうぎ)」、「御香典」などと書きます。あくまでも「御香料」として遺族にお渡しするためのものだからです。また、香典と一緒に菓子折りを持参する際には「御仏前」や「御供」と書いた黒白、もしくは黄白の水引をかけます。お菓子はお参りされた方々に配られる場合も多いので、個袋入りのものが好まれるようです。

  • 慶讃法要一般出仕の申込について

    宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃法要の出仕願提出締切日が、2月28日(火)となっております。(※本廟部式務所必着)
    出仕を希望される方は、『真宗』2022年12月号巻末綴じ込み出仕願またはこちら(PDFデータ)をダウンロードいただき、東京教務所までご提出ください。

    また、出仕願に関してご不明な点がございましたら、教務所(TEL:03-5393-0810)までご連絡ください。

  • 第4回帰敬式法座のアーカイブ(録画映像)について

    2023年1月26日(木)に開催いたしました、第4回帰敬式法座のアーカイブ(録画映像)をYouTubeにて公開いたしましたので、ぜひご視聴ください。

    URL https://youtube.com/playlist?list=PLnN1j5pDvf1C1NTFk8RNFFxWY6Uf2ktCK
    テーマ 「南無阿弥陀仏 人と生まれたことの意味をたずねていこう」
    講 題 「今 帰敬式を受式して」(第4回)
    講 師  今泉 温資 氏 《地域同朋の会 往生人舎主宰》

    また、第1回から第4回の講義も公開しておりますので、そちらも併せてご視聴ください。

  • 真宗大谷派東京教区 慶讃事業特設サイトの開設について

    このたび、「宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃法要」に向けた東京教区での取り組みを発信するため、特設サイトを開設いたしました。
    今後、東京教区での慶讃事業は下記URLよりご参照ください。
    是非、お気に入りへのご登録よろしくお願いいたします。

    東京教区慶讃法要特設サイト